プラント配管設計について学びたいという方に向けて、今回はプラント配管工事専門の会社での業務の流れについてご紹介します。
一生涯役立つ技術も身につくので、就職・転職に有利です。ぜひ、最後まで目を通してみてください。
プラント配管設計について
プラントの配管設計というのは、プラント配管工事を施工するための業務のひとつ。
化学工場や食品工場、製鉄所といった施設特有の配管レイアウトを担います。
ちなみにプラント配管というのは、上下水道、高温の熱湯やガス、液体などの流体を通す管になります。
プラント配管設計の仕事というのは、専門性の高い業務ばかり。その分、大きな達成感を得られる点に魅力があります。
ただ単に「パイプの配置を決めるだけ」という単純なイメージを持っているかもしれませんが、実際は、プラントの構造や技術について熟知していなければ、設備も正常に稼働しません。
特に工場などのプラント配管の場合には、可燃性や毒性の高い流体が通ります。
万が一、破損や漏えいなどがあっては危険です。求められる能力や与えられる役目の分だけ、大きな達成感が得られます。
プラント配管設計の資格
プラント配管工を業務として行うには配管技能士という資格が必要になります。
配管技能士は、都道府県職業能力開発協会が実施し、厚生労働省が認定する国家資格になります。
・プラント配管(1級・2級)
・建築配管(1級・2級・3級)
に分かれています。
プラント配管設計については、建築、化学、土木、電気、機械、制御システム系の分野でもある、工学部や理工学部での知識も必要です。
どちらかといえば、建築配管の資格のほうが難易度低めになっています。
また、資格だけでなく仕事に必要な講習も設けています。
プラント配管設計も請け負う会社
石油、化学、電力、環境、空調、給排水など、各種プラント配管設計から工事計画、管理までをトータルに提案する会社も存在しています。
プラント配管設計についても資格取得支援制度を設けるなど、技術をサポートする会社も増えています。
「プラント配管設計を学びたい」「技術に磨きをかけたい」「経験を活かしたい」など、積極的に技術を学ぼうとする意欲と、仕事に対する情熱を持っている者の受け入れ体制も整えています。
では、ここからはプラント配管設計の仕事・業務内容について見ていきましょう。
仕事・業務内容
工場などの各施設には、さまざまな装置や制御機器が配置されて構成されています。
このため、プラント配管設計ではプラント全体のレイアウトや各生産工程規模などを決める「基本設計」と、各装置の設計、配管設計、建設設計、電力設備設計などの「詳細設計」を行っていきます。
多種多様な流体を循環させるためにさまざまな配慮を要することから、包括的な視点で設計を行っています。
もちろんそれだけではありません。プラント配管及びサポート資材の詳細や集計を行います。
材料の選定及び調達に関するあらゆる業務をサポートするのも専門会社の役割です。
さらに、現地での施工の立会や、不具合に対応した図面を作成します。
建設、試運転に至るまで経験豊富なプラント配管設計士が、安心安全なサービスに努めています。
おわりに
プラント配管設計は、表で目立つような仕事ではなく、どちらかというと裏で私たちの生活を支えるような仕事内容です。
しかし、モノづくりで社会や会社に貢献したいと思っているのであれば、その意欲を買ってくれる会社があります。
育ててくれる環境に身を置くだけでなく、自ら進んで技術の開拓をするくらいの意気込みで仕事に邁進してみてください。
難易度の高い資格を取得できれば、将来安泰ともいわれている業界・業種です。
ぜひ、会社見学からでも足を踏み入れてみてください。