プラント配管を専門に行う会社に就職したい!そうした意気込みのある方にとって、この記事を読むことで、基本的な知識を知ることができます。
また、図面作成という業務を含めた設置までの流れについても把握できます。
プラント配管の設計とは?
プラント配管の図面無くして現場での設置作業は出来ません。
工場や発電所などにおける配管をどのような経路で敷設するかを考える必要があります。
プラントの配管は、製造する製品により配管内部を流れる液体が異なります。
その流れる液体によって配管の材質も異なります。
例えば、化学プラントでは原油、毒性を含む有機溶剤、揮発性が高くて引火する危険性の高い液体などが流れています。
特に、安全性を高めるために液化天然ガスのプラント配管施工については、溶接が終わるとRT検査が行われます。
合格すると耐圧気密試験が行われるのですが、2つの検査に合格しなければやり直しです。
圧力に耐えうる完工でなければ、安全に工場が稼働させられません。
また、材質によって加工する道具も異なります。
プラント配管工の図面作成のみならず、材質の品質管理も重要ですし、ほかの材料が混在してないか、オーダーミスはないかなどを確認して製作しなければなりません。
製作現場について
棒芯が現場にて指示を行います。
それに従い、作業員らは製作を始めます。
そして仮止めが終わり次第、品質管理に引き渡されて確認検査が行われます。
材質、圧力などを確認して、パイプやフランジが指定されたものなのか、寸法と角度に間違えはないかを確認したのち、溶接工に引き渡されて現場での設置作業に移ります。
このように、プラント配管は図面の設計をすることなしに、いきなり新しいプラント配管を取付けることはできません。
おおまかな図面作成の流れ
プラント配管を設計するためには図面作成が必ず必要になります。その流れとしては
・基本設計からP&IDを作成
・配管レイアウトを作成
・アイソメ図を作成
といった内容で進められます。
まずは、プラント配管の全体を把握するために、どの設備からどの設備にどのように流れていくのかを設計します。そこにポンプ、バルブ、圧力計などの設備を配置していきます。
最近では図面ソフトが導入されている会社が増えていますから、そのシステムを使用して書くことが一般的です。
全体の流れを把握した後は、配管レイアウトを作成します。
配管レイアウトまで進むと、実寸で図面ソフトを使用して書くことが一般的です。
この作業では、現場を確認しながらの作成になります。
というのも、思わぬ障害物や問題が発生する可能性もあるからです。
たとえば、他の設備や蛍光灯などの障害物があり、プラント配管を搬入できないかもしれません。
現場をしっかりと確認することにより、図面上に出てこない予想外の環境に気付くこともできます。
アイソメ図も作成するのですが、これはプラント配管を斜め上から見た図面のことです。
この図面は、工場で配管を制作、現場にて設置するために必要になる作業です。
プラント配管図の読み方
いくら図面作成をしても、現場で読み解く知識も必要になります。
記号はさまざまな種類があり、バルブ、ポンプ、圧力計については知っておきましょう。
また、配管接続方法には溶接、ソケット溶接、フランジ、ねじ込みなどの種類があります。
こうした記号も含めて、知識を増やしてからでなければなかなか即戦力としての活躍は難しいでしょう。
そのために取得しておきたい資格もあります。
・CAD利用技術者
・機械設計技術者
・管工事施工管理技士
・機械・プラント製図技能士
まとめ
プラント配管は図面により製作され、設置作業が行われる重要なものです。
また、資格を取得しておくと、顧客のイメージがより具体化できます。
設計と施工現場の意識のズレがないように務めることもできます。
まずはそうした資格取得にむけて前向きにチャレンジすることをおすすめします。