株式会社 小鶴工業

プラント配管にも資格が必要!配管技能士の難易度や資格内容

プラント配管は、高い技術と知識が求められる作業です。

当然作業にあたっては専門の技術者が対応することになります。

 

そして、この作業にあたる技術者の資格として配管技能士が存在します。

今回は、配管技能士とはどんな資格なのか、受験するにあたって試験の内容は何なのかについて解説します。

 

そもそもプラント配管の配管技能士とは?

プラント配管を行う配管技能士は、配管工事を行う技能を認定する資格です。

排水管や水管(上水などを通す配管)、ガス管、空気清浄装置、さらには換気設備といった建築物のあらゆる配管工事に関係する資格になります。

 

特にプラント配管については、資格区分によって分けられており、住宅やビルなどで作業を行う「建築配管作業」の配管技能士とは別に「プラント配管作業」として独立しています。

ちなみに各々等級が設定されており、建築配管作業は1~3級、プラント配管作業は1級と2級があります。

 

ただ、これらの資格はなくとも配管作業はできますが、工事を受注する際に技術の担保となる資格なので、大きな工事を請け負う場合は実質必須の資格といえるでしょう。

いずれも国家資格として認定されているので、取得しておくと信用度も高まります。

 

プラント配管の配管技能士は、規模の大きな工事を請け負うことが多いプラント配管に従事している場合は可能な限り取得しておく必要があります。

 

プラント配管の配管技能士の資格取得方法

プラント配管の配管技能士資格を取得するには、試験を受験する必要があります。

技能が求められる実技試験と知識が求められる学科試験、そして実際に図面を作成する作業試験を受けます。

 

実技試験では実際のプラント配管を配管図通りに組み立てていく作業を行い、試験では正確に施工できることが必要です。

学科試験は、プラント配管に必要な知識を問われるので、確実に解答していけるようにしましょう。

 

問われる内容としては、関係法規、プラント配管施工法、施工法一版、安全衛生といった分野です。

また、プラント配管配管図から材料表を作成したり、現図型取り(設計図を適切な尺度に拡大した図を型取りする)、アイソメ図(立体を斜めから見た視点で表示した図)を作成したりする試験もあります。

 

いずれの試験も十分な対策をしてから受験しないと合格は困難です。

ちなみに受験スケジュールは、10月に願書受付が開始され、翌年の1月に試験、合格発表は3月中旬という流れです。

 

このほか、4月に願書受付、試験が9月、合格発表が10月というスケジュールもあります。

一年に2回しか行われないので、確実に合格したい資格といえるでしょう。

 

受験資格は2級が実務経験2年以上(配管分野の専門学校や大卒の場合免除)、1級に関しては7年以上の実務または2級合格後2年以上の実務経験が必要です(学歴によって実務年数が異なる)。

 

実施は基本的に各都道府県で行われるため、東京や大阪まで出ていって試験を受けるということはありません。

しかし、実施しない等級や県もあり、隣県に行って受験する必要があるケースも存在しますから、事前に確認しておきましょう。

 

気になるプラント配管の配管技能士試験の難易度

プラント配管の配管技能士試験の難易度は、やや高めです。

毎年多くの受験者が受験をしており、年度によって合格率は推移しますが、おおよそ半分程度の合格率になります。

 

できる限り職場でトレーニングを積んだり、試験対策をしっかり行って受験するようにしましょう。

そうすることで、プラント配管の配管技能士資格が取得できます。

 

まとめ

プラント配管には配管技能士資格があります。

この資格を持っていると作業の信用度も高まるので、持っておきたい資格でしょう。

 

試験内容は、学科や製図などの作業の他、実技試験もあるので、ある程度トレーニングしておくことが必要になります。

十分対策を行って受験しましょう。