機械設備からプラント配管工事も行っている施工会社がありますが、プラント配管についてどれくらいの人が見聞きしたことがあるでしょうか。
プラント配管という言葉そのものも初耳という方のほうが多いかと思います。今回はこのプラント配管についてちょっとだけご紹介させてください。
生活軸にもある配管について
配管だけでいえば、私達の生活水であったり、エアコンの空調用の管などが配管なので、それくらいは知っているかもしれません。
飲食店やオフィスビルなどでも天井を見るとむき出しの配管が蔓延っていたりしますよね。
配管は、水、蒸気、ガスなどを流す役割があります。それぞれ、温度も違えば、圧力も違います。それに耐えられる素材が使われています。
私達の生活の中でいえば、蛇口から出る水、この給水配管はサビや漏水に強い素材が使われています。
ガスコンロのガス管にはガス漏れを防ぐ素材が使われています。
プラント配管について
ではプラント配管工事とよばれる「プラント」について説明しますね。
プラントは工場の設備全体のことを指す言葉です。
工場なので、食品工場や、製鉄所、化学薬品工場などが該当します。ここで使われている配管のことをプラント配管といいます。
流れるものの違い
このプラント配管の中を流れるものも、私達の想像とはかけ離れていて、高温の熱湯、化学薬品、ガスなどが流れています。
私達の生活軸にある上水・下水ではなく、扱いにくいこれらが、配管設計のミスや接合ミスによって漏れてしまったら大きな事故に繋がるでしょう。
なので、熱湯、薬品、ガスなどを扱える専門性がある施工会社がプラント配管工事を行うことになります。地域に根付いた配管工が工事を手がけるケースは少ないでしょう。
プラント配管の仕事について
工場で使われるプラント配管の工事に携わるだけでなく、その工事のための設計、製作、施工すべてを一貫して行っています。
設計や製作まで担うことに驚くでしょうが、それだけ専門的な分野だからできることです。
工場からの問い合わせにより、視察を行います。鉄やステンレスなどの素材から、プラント配管に流れるものを考えて、使用する配管材料を選びます。
工事に移るまでには配管全体を設計し、必要なサイズに加工してから施工します。
工場の多くは、人は休んでも機械は稼働しています。
なので、プラント配管のメンテナンスも必要になります。専門性があるので、工事のみならず、メンテナンスだけの問い合わせにも対応してくれているのは魅力のひとつです。
製作や施工の専門なので、部品を分解して点検したりするオーバーホールも行ってくれます。
プラント配管工事の必要性
プラント配管工事は、工場の安全性を守るために必要な施工です。
それぞれ異なる工場なので、綿密に設計をしてくれます。
その工場で製造しているものも違いますし、工場をいくつも展開していても機械の配置は工場ごとに違います。
まったく同じ設計、製作、加工、施工にはなりません。それだけに求められるのはプラント配管工事の経験、技術になります。
必要な人材育成
だからこそ、プラント配管工事を請け負う施工会社を選ぶときには、実績をチェックしましょう。
技術者の実績もポイントになります。もちろん、施工会社側も知識や技術の構築のために、人材育成にチカラを入れているといいます。
現場に出して、技術者のサポートをすることで場数を踏ませるといいます。
専門性から、普通の配管工とは違ったスキルを身につけることにもなります。近年、若い世代が注目する業界でもあるようです。