ー配管工事の種類とは？内容や施工の流れについて詳しく解説ー

kozurukougyou_user

5か月前

「配管工事ってどんな種類があるんだろう」

「配管工事の内容や流れがわからない……」

住宅やビルなどをはじめとした、さまざまな建物で配管を扱う、建物にとって必要不可欠な「配管工事」。しかし、施工を依頼する機会は少なく、配管工事の種類や内容についてわからないという方は多いかもしれません。

そこでこの記事では、施工のプロが「配管工事の種類や基本的な流れ」についてわかりやすく説明します。

納得いく配管工事が行えるよう、ぜひ参考にしてみてください。

配管工事5つの種類

「配管工事」は、液体・気体・固体・エネルギーなどを輸送する配管を、建物内外に設計・設置する工事です。私たちが生活する住宅はもちろん、工場や店舗などさまざまな施設で配管は設置されているため、生活するうえで必要不可欠な施工といえるでしょう。

配管工事は、配管の目的や使用用途、方式などによって大きく5つに分類されます。すべての配管工事ができる方は大変少なく、それぞれの施工方法で専門的知識が必要です。

ここからは、5つの配管工事の施工方法についてわかりやすく解説します。

建築物の調理器具や暖房器具などに、LPガスや都市ガスを輸送する配管を設置する工事が「ガス配管工事」です。

ガス配管は、特に腐食や漏れに気を付けなければなりません。そのため、設置場所によって適切な配管材を選定し、屋外の土中に設置する部分はより耐衝撃性や耐水性に優れた素材を採用する必要があります。

配管が輸送するガスは取り扱いに十分注意しなければならず、火災やガス爆発などを引き起こす可能性も0ではありません。ガス配管工事の施工は、高い専門性が必要といえるでしょう。

「衛生配管工事」は、入浴・トイレ・調理・洗面・洗濯などに使用する生活用水の供給、使用後の水の排出のために使用する配管工事です。

飲料水などに使用する給水管はもちろん、給湯器などの熱湯をキッチンや浴室に送水する給湯管の設置も含みます。また、便器やキッチン・浴室の排水器具からでる汚水を、屋外へ排出する排水管の設置も必要です。

近年増えている集中豪雨による被害を防ぐため、「降雨情報システム」などを活用し、安全な施工を目指します。

ビルなどの大型施設を含む、屋内の空調関係の配管工事を「空調配管工事」といいます。おもに、空調設備を活用した空気の浄化・温度・湿度・流量の調節に役立ちます。

さまざまな人が利用するビルは、大きな空間の空気を設備によって調整し、環境衛生上安心して過ごせることが必要です。そのため、空調配管工事は利用する人々の快適さを左右する重要な働きがあるといえます。

ビルなどの大型施設にある屋上給水塔から、各フロアに配管を設置し、火災になるとスプリンクラー・屋内消火栓から水を供給する配管を設置する工事が「防災設備配管工事」です。

スプリンクラーとは、初期段階での消火を目的とした散水式の自動消火設備を指します。

火災被害を最小に抑えるためにも、初期消火には短時間で大量の水がかかせません。そのため、十分な水圧に耐えられる耐久性に優れた管材を選択する必要があります。

「プラント配管工事」とは、化学工場や食品工場、鉄工所などの特殊な工場で使用する配管を設置する工事です。一般建物でも使用される上下水の他に、化学反応に利用する酸素や窒素ガスなどの原料・物質の輸送を行います。

工場内にはさまざまな機器が設置されているケースが多く、複雑な条件のもと設計する必要があります。そのため、他の配管工事と比較すると、より専門的な知識や技術が欠かせません。

ここからは一般的な建築物で行う給排水を取り付ける配管工事の、施工時の流れについて解説します。基本的に、夏・冬に関わらず空調設備が効かない場所での作業となるため、配管工事には身体的に負担がかかりやすいといえます。

この記事では、配管工事の種類や施工時の流れについて詳しく説明しました。

配管工事には「ガス配管工事」「衛生配管工事」「空調配管工事」「防災設備配管工事」「プラント配管工事」の5種類があります。

本記事が、配管工事施工についてお悩みの方の一助になれば幸いです。また、配管工事をお考えで、不明点などがございましたらぜひ当社へお気軽にお問い合わせください。