いくつもの設備がある工場、それがプラント工場です。
自動車に食品・電子機器とそこで作られるものはさまざまあり、
プラント配管内を通っていく流体の種類だってそれぞれに異なります。
中には人が触れるのも呼吸を通じて吸いこむのも危険な流体があり、
大量の水や高温の蒸気だってもしも漏れ出てしまったら大事故につながります。
だからこそプラント配管工のお仕事には高い技術力・施工の精度が必要となるのです。
配管工としての技術力をより高めたいというのであれば、
プラント配管のお仕事を考えてみてはいかがでしょう。
プラント配管の種類について、より詳しく見ていくことにします。
まずは液体配管、飲料水であったり熱源水・排水とその流体は液体です。
当然ながら水は上から下へと流れるもの、プラント配管工事を行うにあたって勾配に注意が必要です。
空気だまりが生じてしまうと流れに影響が出てしまうので、空気抜き弁の取り付けも必要でしょう。
水配管はできるだけ管を短くする必要があり、
特に冬場は凍結して破損する危険性もあるのでそういった対策も必要となります。
流体というと液体を想像するでしょうが、プラント配管の流れを流れていく種類はそれだけではありません。
気体配管もあり、蒸気や冷媒・空気や燃料が通るのです。
適切な口径のものを作ることが重要、管内の圧力や温度が変化し、
無駄にエネルギーが失われるかもしれないからです。
蒸気や冷媒のプラント配管は、保温工事を施すことで熱損失を防がなければなりません。
食品工場などでは粉体のプラント配管も、その中身は小麦粉などです。
液体や気体と違って詰まりやすいのが粉体の欠点、できる限り曲がり部分を少なくしたり、
緩やかなカーブを描くようにする・平滑な配管を選ぶなど、工夫が必要です。
流体の種類によって注意すべきことはさまざま、これですべてではなく、
その他にも流体はありますからそれぞれに合わせて臨機応変に配管を設計しなければなりません。
プラント配管工の大変さはお分かり頂けたはずです。
図面の設計から工事まですべてを担うお仕事です。
コミュニケーション能力も細かい作業を丁寧にやる力もどちらも必要なのです。
工場の設備、それがプラントの意味です。
それならどんな種類の工場も当てはまるのではと思われるはず、
ですが単に設備があるだけでなくそれが複数あるかどうかが基準となります。
それが定義なのですから、プラント配管工場=大工場といった認識も違うのです。
たいへん大きな工場でありながら設備は一種類のみといったところもあるからです。
一方で小さいけれど複数設備のものも、外観からだけでは見分けることはできないのです。
プラント配管工のお仕事がしたいという方、特別な資格は必要あります。
未経験者募集といったところも多く、一から勉強していこうという気力があれば誰でも挑戦できます。
知識や技術が身に付けば、より安定した設備会社や建設会社に転職することもできます。
CADを用いて配管の設計をすることとなるので、
ある程度使いこなせるようになってから目指した方がスムーズです。
2D・3Dのどちらの図面も対応できるなら、引く手あまたとなるはずです。
どういった所で働いていたかといった職歴と共にアピールの材料となるのが資格、
プラント配管工となるなら配管技能士という国家資格を手にすることをおすすめします。
まずは3級から、こちらは特に実務経験なしに受験できるのです。
図面の引き方から法令についてなど、幅広い知識が身に付きますし、
プラント工場における配管工を含む全体の姿が把握できますから、よりお仕事がやりやすくなるでしょう。
流体の種類はさまざまながら、それぞれの現場でプライト配管工の方々は頑張っているのです。