配管とは？ 正しい基礎知識を身につけて配管工で活躍しよう！

配管は水道、ガス、空調など家庭を支える欠かすことのできないインフラです。

そのような配管を施工する配管工に、憧れを持つ若者の存在もどんどん増加しています。

その若手を教育する配管工の作業員にとっても、さらなる高見を目指して日々知識と技術の習得に余念がありません。

今回は配管についての基礎知識をご紹介します。

配管工事の種類

配管工事にもさまざまな種類があります。

・ガス配管工事
一般的には都市ガスを供給するためのパイプを敷設する工事になります。

・衛生配管工事
水道や下水など衛生設備に関わるパイプを敷設する工事になります。

・空調配管工事

・防災設備配管工事
など。

これらに関わる施工士となるのが、配管技能士・管工事施工管理技士・給水装置工事主任技術者などのスペシャリストです。

工事手順について

配管工事についての基礎知識として工事手順（衛生配管工事）をひとつご紹介しておきます。

事前に掘削調査を行い、新しい水道管を埋設します。家庭の水道管をつなぎ替えてから水の流れを切り替えます。古い水道管を撤去し、きれいに舗装して工事完了です。

プラント配管について

ここからは、手に職を身につけることができるプラント配管の基礎知識についてご紹介します。

プラント配管は先にご紹介した配管工事とは異なり、『工場内の配管』を専門にしています。具体的には、化学工場や食品工場、製鉄所といった工場で使用される配管工事です。

上下水道だけでなく熱湯、酸素、製造に用いるガス、化学製品などの液体を流すための配管工事になります。

合わせてプラント設備についてもご紹介しておきます。

プラント設備とは、石油やガスなどのエネルギーをはじめ、石油製品、鉄鋼材料などさまざまな資源を生み出す施設のことです。これらの施設にて施工を行います。

プラント配管設計について

プラントの配管設計についての基礎知識もご紹介しておきましょう。

化学工場や食品工場、製鉄所といった施設特有の配管のレイアウトを担当することを指しています。

熱湯やガス、液体など、プラントの配管内はさまざまな流体が通るため、流れが滞らないように継手まで考えた設計施工を行います。

プラント設計に必要な資格について

大規模なプラント設備にもなれば、一級建築士による設計が必要にもなるので大いに活かすことができます。

また、詳細設計などでは技術士やそのほかの専門資格があると知識が伴った設計士として活躍もできるでしょう。

プラント設計には建築、化学、土木、電気、機械、制御、システムの分野である工学部や理工学部での知識が必要になります。

もちろん、専門学校で知識を学ぶことも出来ますが、働きながらでも学べるため、求人においての絶対条件ではありません。

やり甲斐

鉄、ステンレス、プラスチックなどの素材の中から、管に流れるものに適した配管材料を選ぶ必要になります。

また、配管を製作するだけでなく、それらを施工するために配管全体を設計しなければなりません。

その設計に合わせて必要なサイズに製作、加工、現場で施工することができます。

ものづくりが好きな人にとって、プラント配管設計はスケールが大きく、自分が設計したプラントが稼働したとき、経験したことのない大きなやりがいを感じることでしょう。

工場は毎日稼働しています。配管のメンテナンスも大切な仕事のひとつです。

プラント配管について携わる者は、工場の安全性を守る仕事にやり甲斐を持っています。

プラント配管は、製造されるものや機械の配置によって工場ごとに違います。

プラント配管工の経験や技術、対応力があるからこそ、工場はスムーズに稼働し続けられるのです。