ボイラーとは?基礎知識と身近なボイラーについて知ろう!
「ボイラー」という言葉は聞くけれど、一体何なのか説明できる人はそう多くいないでしょう。
そんなボイラーの基礎知識と身近なボイラーについてご紹介します。
■そもそも、ボイラーとは?
ボイラーは燃料を燃やして水を温め、温水や蒸気を作る機械です。
イメージとしては「やかん」を想像してもらうと、わかりやすいでしょう。
やかんに水を入れ火にかけると、温水ができ蒸気も発生しますね。
ボイラーは、その温水や蒸気を離れた所に移送し、暖房や乾燥などの熱源として活用されます。
料理で食材を茹でることを、英語で「boil(ボイル)」と言います。
ボイラーは、このboilから派生した単語です。
このように、言葉を知るとよりイメージしやすくなります。
■ボイラーは危険なの?
ボイラー内には「大きな圧力がかかる」ことや、ボイラー本体の「温度が熱くなる」ことから
常に危険が伴うことは事実です。
しかし、ボイラー自身が危険ということではありません。
管理をきちんとする、運転時の操作ミスをしないなど、取り扱い方法に問題がなければ事故につながることはありません。
■ボイラーに関する資格
間違った運転をすれば爆発してしまう危険があるボイラー。
そのため、ボイラーを取り扱うには「ボイラー技士」という国家資格が必要です。
ボイラー技士とは、ボイラーの操作・点検・管理・調整・検査などを行うことができます。
ホテルや大型商業施設などの他にも、工場や発電所など様々な現場で活躍できます。
他には、「ボイラー取扱作業主任者」という資格もあります。
これは労働安全衛生法に定められた作業主任者のひとつで、条件を満たした事業場では、選任が義務づけられています。
■ボイラーを使う目的とは?
ボイラーは、産業の様々な場面で活躍しています。 どのように利用されているのか、みていきましょう。
・給湯や暖房
給湯や暖房に使われ、生活するのに快適な温度を作り出しています。
寒冷地のビルやホテルなどの大型施設などで利用されています。
・加湿
広い空間の空調システムとして、ボイラーの蒸気を活用します。
工場での静電気防止のためや、医療現場での衛生面への配慮のために利用します。
・調理
過熱水蒸気処理という調理方法があります。
これは高温の水蒸気を使い加熱するやり方で、スチームコンベクションオーブンなどがそれにあたります。
・洗浄や殺菌
蒸気の熱を活用し作業を行うため、薬品などの毒性がありません。
食品製造現場や医療現場はもちろん、家畜や農作物を扱う農業にも利用されています。
・蒸留
ウイスキーや焼酎などの蒸留酒は、醸造酒を加熱し、発生したアルコール蒸気を冷却して作ります。
この蒸気を発生させる過程で、ボイラーは欠かせません。
この蒸留技術を使うのは蒸留酒の他にもあり、石油製品を作る化学プラント工場でも利用されています。
・発電
ボイラーを活用した発電といえば、火力発電です。
ボイラーで発生させた蒸気を使い、電力を発生させるタービンを回転させます。
■身近なボイラーとは?
ボイラーは日々の生活から、直接的にも間接的にも切り離すことができないとおわかりいただけたでしょう。
なかなか目にする機会がないボイラーですが、身近なところで多く利用されています。
・圧力釜
お鍋と蓋をしっかりと密着させて蒸気を逃がさないようにし、鍋の中の圧力を変えて調理する調理器具です。
実はこれもボイラーと同じ原理を使った、ボイラー仲間なのです。
・床暖房
温めた温水を床下に循環させ、床からポカポカと暖気を発生させる床暖房もボイラー仲間です。
・蒸気機関車
蒸気機関車といえば、蒸気の力によって動き出す機関車です。
近年では見かけることは激減しましたが、観光用の機関車や、
実物の1/6サイズのミニSLなども同じ仕組みで動いています。
■まとめ
このようにボイラーは、日々の生活に欠かせないエネルギーを作る重要な役割があります。
基礎知識はもちろん、身近なボイラーを知ってもらうことで、少しでもボイラーに関心を持っていただければ幸いです。
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